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第7回 かわる教育(第2期) 開催報告

2019年12月12日
第7回は、講師に荒木 貴之氏を迎え、「かわる教育」というテーマで講義いただきました。

荒木 貴之氏
武蔵野大学大学院教育学研究科 教授/武蔵野大学附属千代田高等学院 校長
公立中学校教諭からキャリアをスタートさせ、東京都教育庁指導主事、立命館小学校副校長、追手門学院参与、河合塾主席研究員を歴任。武蔵野大学大学院では、国際教育研究・国際教員養成コースを担当。校長を兼務する武蔵野大学附属千代田高等学院では、国連グローバルコンパクトへの署名、国際バカロレア・ディプロマプログラム認定取得、経済産業省「未来の教室」実証事業の開催など、Society5.0時代の学校教育のあり方を模索している。

国民皆教育社会の日本に限らず、将来に資する分野として、教育は全ての方にとって重要なトピックです。
しかしながらPISA2018の結果が大々的に報じられたことは記憶に新しいところですし、大学入試改革は未だに混迷の途をたどっています。
現代における教育とは、一体どのようなものであるべきでしょうか。将来を見据えてどのようなアクションを興すべきでしょうか。本日は、先駆的な教育改革を行っている武蔵野大学附属千代田高等学院の荒木先生に講義をお願いしました。

荒木先生の講義は、いきなり「みなさまとの協働で期待すること」というページからはじまります。
学校で学ぶ生徒達を未来へつなぐために、「学校と社会をつなぐ」「大人と大人をつなぐ」「学校と最新のテクノロジーをつなぐ」ことが大切であり、その受け皿である学校には、様々な人が集まり、そしてその集まりの中から化学反応を起こす必要があるからです。

これらは全て、「言うは易く行うは難し」です。
本当に、そんなことができるのでしょうか。もし本当にそんなことができたら、教育はどう「かわる」のでしょうか。
荒木先生が語る施策や実例からは、その将来像を思い描くことができます。

コンテンツ

コンテンツ

学校と社会をつなぐ

大人と大人をつなぐ

  • まずは自分自身の行動で「つなぐ」を体現する。校長同士、学校同士の連携・提携に積極的に動く。
  • 日本のみならず、海外とも積極的に繋がる(実際、今週末も1泊4日の強行軍で海外へ出張)。

学校と最新テクノロジーをつなぐ

  • 文部科学省の指針に先立ち、1人1端末は既に達成。でも、1人1端末では足りないと考えている。
  • このため、BYOD(Bring Your Own Device)への方針転換を決定。いつでもどこでも学習リソースにアクセスできる環境を整える。
  • 在学生だけでなく受験生にもIDを発行し、受験勉強に役立ててもらっている

これらの施策や実例が、学校の現場で行われていることに驚いた受講生は多いのではないかと思います。
最新テクノロジーの欄だけを見ても、ここまで先んじている日本企業は少ないのではないでしょうか。

いかに邪魔をしないか

教育の改革を行う上で大切なことは、「いかに邪魔をしないか」であると荒木先生は語られます。
生徒の自発的な活動の結果、飛び抜けた活躍をした生徒を邪魔せず、できることをバックアップする。飛び抜けた最初の1人が邪魔されることなく活動できる体制を整えていくと、やがてそれは「標準」になります。たとえば、前述の留学生の例がこれにあたります。

さらに、これは生徒だけでなく先生にも当てはまります。学校に所属する全ての人の飛び抜けを邪魔しない、むしろ応援していくことにより、チャレンジが「標準」になっていく。

荒木先生の結びの言葉は、「教師・学校が変われば、子どもは変わる」でした。受講生の皆さんは、この言葉の裏に「社会・大人が変われば」というメッセージも受け取っていたと思います。

後半はプラチナ未来スクールの犬山えみ講師に、シニアの力で子どもを育てる取り組みを紹介いただいた上で、シニア人財の活用と事業の自走を前提としたビジネスプランを考えるグループワークを実施しました。
今回はグループをあえて年齢別に分け、それぞれの世代の立場から解決策を考え、様々な興味深いプランが発表されました。

次回は、株式会社三井物産戦略研究所の木下美香講師を迎え、「ウエルネス・ヘルスケアの未来」をテーマに講座を開催します。

お知らせ

当講座では、ご興味を持たれた方の見学・体験を随時募集しています。
ご希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。

  • 参加費は無料です。
  • 運営の都合上、申込者1名につき1回のみ参加となっております。
  • 参加人数によってはグループワークへの参加ができない場合があります。予めご了承ください。
  • 学校施設につき入場は18:30以降にお願いします。
  • 当日の写真撮影・録音は固くお断りします。





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