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第3回 プラチナ社会の地域活性化(第2期) 開催報告

2019年11月14日
第3回は、講師に松田智生氏を迎え、「プラチナ社会の地域活性化」というテーマで講義いただきました。

松田 智生氏
三菱総合研究所 プラチナ社会センター 主席研究員、高知大学客員教授
1966年東京生まれ 慶應義塾大学法学部政治学科卒業。専門は超高齢社会の地域活性化、アクティブシニア論。政府日本版CCRC構想有識者会議委員、内閣府高齢社会フォーラム企画委員、国交省 今後の共助による地域づくりのあり方検討会委員、高知県移住推進協議会委員。丸の内プラチナ大学副学長。産官学のアドバイザーを多数歴任。
【著書】「日本版CCRCがわかる本」

講義は隣の人とのハイタッチ、自己紹介からはじまりました。ワークショップではよく見られる光景ですが、松田講師の講義では、このハイタッチと自己紹介が、後の重要な示唆に繋がります。
現代日本の社会を映し出す数字、①28%②10万時間③40兆円について解説いただき(※答えは最後に示します)、これらに対応したこれからの社会の在り方こそが、前向きな高齢社会、すなわちプラチナ社会であるとご説明をいただきました。

その後、具体的なモデルとして「日本版CCRC(Continuring Care Retirement Community)」と「逆参勤交代」にかかる様々な国内外の事例をご紹介いただきました。

お話の所々に挟まれる「男性の独居は死亡率・機能低下割合が高い」「用心しなければならないシニア像」などの具体的な事例は、楽しみながらもご自分を振り返りドキドキした受講者も多いのではないかと思います(私もドキドキしました)。
しかし、これらは単なる属性批判ではなく、過去の自慢をするのではなく、今夢中になれるものがあることがセカンドライフのポイントであるという気づきに繋がりました。年賀状やSNSに書きたくなる人生の送り方をしているシニアが多く生活することで、地域やそこに住む全ての人々に多くのメリットがもたらされるのであれば、それは誰にとっても幸せな将来設計ではないでしょうか。

講座の最後には、新たな挑戦を阻む様々な不条理について、氏の体験に基づくお話があり、それを打破するのは一歩踏み出す勇気だというメッセージをいただきました。これは、受講生に対するエールだと感じました。今後も、Will(やりたい)のために、Can(できる)ことを増やしながら討議していきましょう。


後半では、はじめての本格的なグループワークを実施しました。
埼玉県庁の職員であり、プラチナマイスター・アカデミー第1期の修了生(プラチナマイスター)でもある川崎正則講師に、ご自分が所属する自治体の現状と課題、そして今まさに募集中の政策提案より「人生100年時代とシニアの活躍」をテーマとしたプロポーザルをいただきました。
初回のテーマとしてはかなり難しい課題だとは思いますが、受講生はグループ毎に、それぞれのできること(can)を持ち寄り、多彩なアイデアを立案しました。また、前半の松田講師による講義の内容も色濃く反映されたものとなりました。

次回はNPO法人気象キャスターネットワーク岩谷忠幸講師を迎え、「気候変動とレジリエンス」をテーマに講座を開催します。

one more thing:当校のグループワークについて


当講座では、以下のポイントに留意してグループワークを設計しています。

  • 直前に受講した講義の内容に連動したテーマを設定する
  • グループは毎回シャッフルし、ファシリテーターも均等に経験する
  • グループ内の合意形成だけでなく、グループ間のアイデアの関連性についても確認する

写真を見るとおわかりになるように、各グループがアイデアをまとめた模造紙の周りに、多くの線や図が描かれています。
ソーシャル・デザインを考える際に重要となるのは、ヒト・モノ・コトの関係性を熟慮することです。
世界には、自分とは考え方や価値観が異なる人が多く生活しています。そのような世界へ共感を生むプロダクトやアイデアを送り出すためには、個人の考え方だけではなく、他の考え方にも積極的に共感し、良いものや似ているものとは積極的に関係性を築いていく心構えが大切です。
グループワークの終わりに、この共感の時間を置くことで、「繋がれば、もっと良くなる」ということを体感していただければとと思います。

<最初の質問の答え>
①日本の高齢化率
②日本のシニアが老後に活動する平均時間
③国民医療費の年額

お知らせ

当講座では、ご興味を持たれた方の見学・体験を随時募集しています。
ご希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。

  • 参加費は無料です。
  • 運営の都合上、申込者1名につき1回のみ参加となっております。
  • 参加人数によってはグループワークへの参加ができない場合があります。予めご了承ください。
  • 学校施設につき入場は18:30以降にお願いします。
  • 当日の写真撮影・録音は固くお断りします。





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